初対面
”さくら”の弟猫を譲ってもらえるといいなぁ。
と、妻の妹に頼んで、後日”ぽこ”の親元さんのご自宅に伺えることになりました。
残念ながら僕は仕事で行くことができず、妻と妹でお邪魔することに。
ぽこには、さくらの他にも同じ年に生まれた兄姉の猫がいます。
この子たちも皆、知り合いの方々の家族になっていき、
ぽこが最後に残った子猫だったようです。
仕事を大急ぎで片づけて、妻と待ち合わせている実家で、ぽことの初対面。
ぽこが最後まで親元に残っていた理由は、一目見てわかりました。
何とたよりないことか。小柄でやせていて、今にも倒れちゃうのではないかと
思うくらい弱弱しく見える子猫でした。
なぜかシャワーを浴びた後のようだったので、身体が少し水気を帯びていたせいで
実際よりもやせて見えてしまい、余計に弱弱しく感じたのかもしれません。
親元さんは、きっと心配だったのでしょうね。最後まで手元に残していたのも、
よほどしっかりした人のもとに行かないと、先行きが不安だったのだと思います。
なので妻がお邪魔した時にも、ちゃんと可愛がってくれるか、世話をしてくれるか、
猫が好きか、といったようなことを注意深く見られたと言っていました。
まるでその最終試験のように、下痢をしていて全身の毛にうんちの拭き残しがあって、
表現が悪いのですが、本当にボロボロの汚れた白い絨毯みたいな状態の
ぽこと対面することになったのでした。
そんな状態のぽこを膝に乗せて、抱っこして、身体を拭いて、ぽこがちゃんと
安らぐか。といったような様子をしばらく眺められて、妻はそのまま、ぽこを
抱っこした状態で実家まで連れてきたのでした。
実家でもびっくりしたそうです。そこで大急ぎで、ぽこの全身をきれいにして、
風邪をひかないように(季節が冬だったので)タオルでふき取って、ドライヤーで
体毛を乾燥させて、子猫だから身体にはあまり熱が当たり過ぎないようにして、
などなど、あれこれと注意しながら、3人がかりでぽこをきれいにしたのだとか。
僕も初対面は本当にびっくりです。
何しろ、頭の中のイメージは、あの元気な丸々した”さくら”でしたから、
体格も表情も全然違う”ぽこ”に対面して、えっ!本当に同じ日に生まれた子?と。
親元さんを訪問している妻からの電話で
「さくらよりも毛の長い子だよ」可愛いよ。と連絡を受けていた僕は、
まさか、こんなに小さな弱弱しい子猫と対面するとは想像もしていなかったのです。
以前の投稿にも書きましたが、初見ですぐさま僕の頭に浮かんだイメージは、
グレムリンだったのですが、妻は初対面の時から
「この子は可愛い、この先もっと可愛い子になる」と感じたのだそうです。
身体が汚れていようが、まったく気になることはなく、
親元さんから手渡されたぽこを大事に抱っこして、そのまま離したくなかったと。
きれいになって、眠ってしまったぽこを連れて自宅へ。
まだまだ、しばらくは大変でした…