寝るぽこ、眠れない僕と妻
(注意)今回の内容は、猫のトイレの話が含まれます。読んでくださる方によっては、不快に感じられる表現があるかもしれませんので、苦手な方はご遠慮ください。
ぽこ(子猫)との生活を始めるにあたって、ド素人なりに少しでも猫のことを知っておこうと思い、すごく基本的な猫との過ごし方みたいな本を買って事前に読んでいました。甘えるしぐさやトイレに行きたい時のしぐさ、自分で上手くうんちができない子猫のうんちのさせかたとか、ご飯のあげかた。そんな簡単なものですけど。それに、猫を家族に迎えるならば必要になる物なども知らなかったもので。
だけど、そんな付け焼刃的な知識は実体験一つで吹き飛ぶことを帰宅早々に経験しました(苦笑)
話が行ったり来たりしてスミマセン。再び、ぽこが我が家にやって来た時の話に戻ります。
ぽこの親元さん→妻の実家→我が家と移動してきたぽこと僕たち。
生まれ育った家からの 移動に実家でのシャワー、初めてだらけのことで疲れ切ったぽこは、妻の腕の中で眠ったまま。
「さぁ、今日からここが君(ぽこ)の家だよ」
と、寝ているぽこをそっとおろして寝かしておこうと思ったら、ムクっと起きだしたぽこ。
『ここはどこ?』とばかりに、家の中をゆっくりと歩きだしました。
そして僕の足元にやってきて、ジーンズの裾に体をスリスリ。
あれ?このしぐさはたしか…
と思った時には、僕の足(ソックス)の上にどばーっと下痢のうんち。
ありゃりゃと大慌てで事前に用意しておいたぽこ用のトイレに連れて行くものの、すでに遅し。妻の実家でシャワーを浴びたばかりだというのに、早くもうんちまみれの姿に逆戻りでした。猫は、あまり頻繁にシャワーを浴びせない方がよいと聞いてはいたのですが、長毛で子猫の柔らかい細い体毛、それに下痢のうんちをまだトイレの仕方を覚えていない子猫がすると…とんでもない状態になるんです。
寒い季節だったので、風邪をひかせないようにすぐに乾かさなければ。
ファンヒータを入れ、少し離れた場所でバスタオルにくるんで濡れたぽこの体を拭く僕と妻。そうしたらムクっと顔を上げて、自らファンヒータに向かっていくぽこ。どうやら、ファンヒーターの熱風が心地よいみたいです。ぶわっと体毛をファンヒーターの風になびかせながら、気持ちよく眠りにつくぽこでした。
(以後、ぽこはファンヒーターが大好きになって、シャワーの後は自分で体を乾かしてくれるので非常に楽でした)
用意しておいた猫用のトイレは、ぽこの体が小さ過ぎて入り口をまたげませんでした。頭と前足はトイレに入れられたものの、後ろ足は入り口をまたげなくて結果として肝心なお尻は外に出たまま。トイレの役割を果たしてくれるのは少し先のことでした。
上半身だけトイレの中で後ろ足と尻尾をバタバタしている姿は、それはそれで愛らしいものでしたが笑っていられるのも一瞬で、あとはもう大変。
急遽、新たなトイレの準備です。少しだけ淵のあるトレーに猫砂を入れて、ぽこが普通に歩いて入れるトイレを作りました。
初めて迎えるぽこと一緒の夜。
下痢の続いているぽこの様子が心配で、ぽこが寝ているバスケットと急造したトイレを僕たちのベッドのすぐ横に置きました。そうして、カサカサとぽこが物音を立てるたびに「トイレか?」、「何だ?」と飛び起きる僕と妻。
それが何度あったことか。朝になって、ぐっすりと寝ているぽこを見た時は本当に安心しました。
僕たちは一睡もできない夜になりました(苦笑)
それからも、ぽこはお腹が弱くて、すぐ下痢をして、小さな頃はとても手がかかりました。